テンのめぐみ

笑い・双極性障害・PTSD・受験・開運・心の子育て・幸せになるために・セラピー・スピリチュアル、まだまだありますが、笑顔になってほしいから書いてるブログ

笑い・双極性障害・PTSD・受験・開運・心の子育て・幸せになるために・セラピー・スピリチュアル、
まだまだありますが、笑顔になってほしいから書いてるブログ

運動会でビリにもかかわらず、笑顔で走りぬいた足の小学生のことを知ってください。彼は苦しみながらも懸命に生きていました。

 
 
じゅん君(仮名)と娘は小学校の同級生です。
じゅん君は片足が不自由で、入学した時は車椅子でした。
でも頑張って少しずつ歩けるようになり、少しずつ走れるようになったんです。
 
いつも運動会は全体遊戯だけ。でもぎこちない動きしかできません。
 
 
 
じゅん君と娘は仲が良くて、時々我が家に遊びに来ました。
とても明るくていつも笑顔で、息子と遊んでくれて優しくしてくれるので、息子はじゅん君が大好きでした。
 
 
 
 
運動会が近づいてきました。
 
じゅん君、どうするのだろう?全員参加の徒競走はどうするのだろう?
また見学なのかな?それも辛いよな。
参加してもビリだろうし、こんなに小さいのにみんなと同じにはできないことを痛感して落ち込まなければいいけど。
 
 
運動会、中止になればいいのに。
 
と私は思っていました。
 
 
 
 
 
 
でも運動会は来てしまったのです。
 
 
 
 
 
なんと、じゅん君は初めて徒競走に参加しました。一番ビリになることを知っているに。
 
 
 
 
対戦相手は、白組の一番遅い子でした。
 
 
 
最初から差が開いていました。
白組の子がゴールした時に、じゅん君はまだ半分も走れていません。
 
 
 
 
保護者も児童も先生もじゅん君を見ていました。
 
 
全員じゅん君にクギずけです。
だって、
 
 
じゅん君が満面の笑みでとっても嬉しそうに、
歩を進めていたんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そのうち、あちらこちらから、
 
「じゅん、頑張れー!
 
 
 
じゅ~ん~~!!
 
 
 
頑張れーーっ!!!」
 
 
 
 
 
と声援が聞こえました。敵チーム云々関係なく。父兄も児童もです。
 
 
 
その声援が大きなものになっていって、ゴール間近になったときは全員の大合唱となっていました。
 
「じゅん、頑張れー!
 
 じゅん、頑張れー!
 
じゅん、頑張れー!
 
じゅん、頑張れー!
 
じゅん、頑張れー!
 
じゅん、頑張れーーっ!!!」
 
 
 
 
本当なら1番の子しかテープを切れないのに、先生方がじゅん君のために、もう一度テープを張ってくださいました。
 
 
 
 
じゅん君は満面の笑みでテープを切りました。
 
 
 
 
 
 
 
みんな拍手喝采です。泣いている人もいました。
 
 
 
 
 
 
 
一等賞を取れた子はそれはそれで素晴らしいけど、
生きる姿勢においては、じゅん君がダントツに一等賞だと思いました。
 
 
結果じゃなくて、生きる姿に人は魅了されることがよくわかりました。
 
 
 
 
生きる姿勢で誰かに感動を与え、幸せになってもらえることができるんだ!
 
 
 
 
私は結果だけを見て苦しくなっていたけど、大切なのは生き様なんだと、じゅん君に教えてもらいました。
 
 
 
 
 
 
 
翌日は振替休日。
 
 
 
じゅん君が我が家に遊びに来てくれました。
いつもの明るさがありません。どうしたのかな?と見ていたら、
私と二人になった時に、
 
じゅん君「僕はデビルの子だ」とポツリと言ったんです。
 
そしてまた、
じゅん君「僕はデビルの子だ」と言ったんです。
 
 
まるで、私に救いを求めるかのように、私が話すまで何度も小さい声でうつむきながら繰り返しました。
 
 
 
 
やっぱり昨日の事がこたえてるんだ。
こんなに小さいのに足のことで悩んでいるの辛いよな。
でも、現実だから受け止めないといけないし。
 
 
暗い心を明るくするすべも知らないから、立ち上がれずにいるんだよな。
今まで明るくしていたけど、きっと、ずっと辛かったんだよね。
 
これからの人生、人との違いを認識したり、その足ゆえに処遇が悪くなったりするんだろうな。
 
と思いじゅん君が幸せな心になれるように祈るような気持ちで話しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
私「じゅん君はデビルの子なんかじゃないよ。じゅん君は神様の子なんだよ。
 
足の事辛いよね。みんなと違うの辛いよね。
 
神様はね、その子が耐えられない苦しみは与えないんだよ。
でも耐えられない時はあるよ。
だけどず~っと耐えられなくて、おかしくなっちゃったら不幸になっちゃうよね。
 
 
神様はね、いつも、みんなを幸せにしたいと思ってるんだよ。
だからね、全員にはこういう足はあげれないんだよ。
 
 
神様はね天国から、心が強くて優しい子を探すの。
 
 
だからね、じゅん君は神様に選ばれた天使なんだよ。
 
 
 
天使はね、神様のお手伝いをする人のこと言うんだよ。
だって、天の使いって書くでしょ?
神様はみんなを幸せにしたいって思ってるじゃない?
 
 
昨日ね、じゅん君頑張って走って、全員が感動したんだよ。
ゴール決めた時だけじゃないよ。
走っている間も感動してたんだよ。
だって、じゅん君、笑顔で一生懸命走ったでしょ。
 
 
みんなに感動与えたっていう事は幸せにしたっていう事なんだよ。
だから、神様の使いなんだよ。
じゅん君は神様の子で、天使なんだよ。わかる?
 
 
 
 
これからも足の事で悩むかもしれないけど、それを乗り越えたら神様はしあわせコインをくれるの。
悩んだ分と同じくらいじゃなくて、もっともっと大きい幸せくれるんだよ。
神様からのプレゼントだよ。
神様はじゅん君にしあわせコインあげたいって思ってるんだよ。
 
 
じゅん君が乗り越えられないことは神様与えないんだよ。
これ以上無理って思う事があるかもしれないけど、乗り越えられるんだよ。
そしたらまたしあわせコインをゲットするんだ。
コインの数じゅん君が一番多くなるかもね。
その他にもね、神様からのプレゼントがあるんだよ。
 
 
天使は辛い時にも、人に優しくしたり、助けてあげたり、幸せにしてあげたりできるの。
そうやってると自分の辛いことが減るんだよ。
 
 
そのほかにも、神様からめちゃくちゃいっぱいプレゼントもらえるの。
今だけじゃなくて、未来も幸せになるっていうプレゼントだよ。
 
 
じゅん君はデビルの子なんかじゃないからね。
じゅん君は神様の子で天使なんだよ。
めぐママ(私)はじゅん君が天使だって知ってるよ。」
 
 
 
 
どのくらい受けとめたのかはわかりません。
 
 
 
 
じゅん君は、一点を見つめていました。
 
 
 
 
 
 
 
しばらくして、ハッとしたように、つぶやきました。
 
じゅん君「僕は天使だ」
 
 
 
 
 
 
 
また、少しして、かみしめる様に言いました。
 
じゅん君「僕は天使だ!」
 
 
 
 
 
 
 
それを聞いて、なぜか涙が溢れました。
 
 
 
 
 
© 2017 めぐみ プライバシーポリシー