まこと(息子)が小学校の低学年だった時、近所のお友達のおうちに私と二人で遊びに行きました。
私とその子のお母さんとは仲のいい友達です。
4人で楽しく過ごしているうちに夜になってしまったので、お友達とまことはお風呂に入ったのです。
お風呂でも楽しそうに遊んでいたのですが、出てくるとお友達は暗い顔をしていました。
お友達「おもちゃの金魚、お風呂に流しちゃったんだ。」
ママ友「え?浴槽の下の穴に流したの?」
お友達「そう。」
ママ友「え!何でそんなことするの!詰まっちゃったらどうするの!もう‼」
お友達「まこと君が遊んでて流しちゃったんだ!まこと君がやったんだ‼」
まことを見ると普通の表情をしていました。
私「もし、詰まっちゃったら工事の人呼んで。私立ち会うから。費用も負担するから。」
ママ友「どうしよう、」
私「私立ち会うから。費用も負担するから。ごめん。」
私の子育てはちょっと変わっています。
子供たちを天使だと信じて魂の尊厳を傷つけないようにするのが注意事項でした。
叱る時もこんな感じです。土鍋のふたをまことが割ってしまった時の事、
私「どうして割れたのかな?」
まこと「段のとこに置いたら落ちちゃったんだよ。そしたら割れちゃったんだ。」
私「じゃあ、これからどうしたらいいと思う?」
まこと「今度から平らなとこに置くようにすればいいんだよね。」
私「そうだね。」
私は「何で割ったの!悪い子だね!」といった尊厳を傷つける表現はしないように注意していましたが、失敗した時は土下座をして謝っていました。変ですか?
体は私が産んだのですが魂は神様からあずかって育てさせていただいている、と思うようにしていました。
「信じる力で現実が現れる」と知っていましたので、子供たちをそのように信じることで、天使に向かって何かが育っていくと思ったんです。
あとでまことが話してくれました。
まこと「ママ~。金魚流したの、ホントは僕じゃないんだ。お友達なんだ。あの子のお母さん怒るから僕のせいにしてあげたんだ。」
私「まことは優しい子だね。でもね、本当の優しさって違うんじゃないかな?
天使ばかりの世界だったらこれでもいいかもしれないね。だって天使って反省すると思うんだ。自分で正しい生き方に変えられると思うんだ。
でもね、今住んでる地上の世界って天使じゃない人もいるんだよ。
お友達がウソついてまことのせいにしたんだよね。まことも「そうだよ」って言っちゃったんだよね。
そしたらウソついて人のせいにしてもいいんだって思っちゃうかもよ。お友達ちっちゃいし。
いい子になれなくなっちゃうかもよ。嫌われる子になっちゃうかもよ。
これからは、お友達がウソつかないようにしてあげようね。」